長内歯科ホーム

ブラッシング

最近「プラークコントロール」と言う言葉を日常的に耳にします。
 早い話が、「ブラッシングをして虫歯や歯周病の予防をしよう!」と言うことなのですが、「ブラッシング」はどうすればいいのか?「歯ブラシは何を使えばよいのだろうか?」ってご存知ですか?

 ここでは、私の考える「ブラッシング論について」、「歯ブラシの選び方」、「ながら磨きの推奨」を述べさせていただきます。

「ブラッシング論」

 先ずは、目的を考えましょう。

     虫歯予防なのか?
     歯周病予防なのか?
     どちらもなのか?

  そして次に、自分の口腔内を知りましょう。

     被せている歯が多いのか?
     自分の歯ばかりなのか?
     ブリッジが入っているか?
     磨き残しをしやすいところは何処なのか?
     歯並びは正常なのか?
     各歯について、歯と歯茎の境目は何処にあるのか?

  さらに、生活習慣を知りましょう。

     朝は忙しい。昼は磨く暇がない。夜は磨くのを忘れてしまう。
     朝晩は、簡単に磨いて、昼はうがいだけだ。
     仕事は帰りが遅い。
いろいろあるでしょう。

  こういったことを考慮しつつ、各個人にあった磨き方・歯ブラシの選択・ 補助道具の使用・おおよそのブラッシング時間について決定していきます。
  したがって、我々歯科医院のスタッフは、皆さんの口腔内の環境に合わて 個人ごとのブラッシング方法をご指導させていただきます。
  よく「毎食後、3分間磨くようにしましょう」だの「虫歯予防にプラーク コントロールは欠かせません」と言った、一般論で述べたことばかり主張し ている言葉を聞きますが、これでは個人を見ていないことになります。結果  的に「本人曰く磨いているけど」「専門家の目から見たら磨けていない」と言 う結果につながるのです。実にもったいない話です。

 「目的達成を考えた、意味あるブラッシング」をすべきなのです。
 その結果「3分で済むこともあれば、20分かかる場合もあります。」
 私の元患者さんの中には、夜1時間くらいかけて徹底的に磨く方がいます。時間の指導なんてしてはいません。本人が目的達成のために磨く時間を自分で決めたのです。
  その方は、歯茎年齢が実年齢よりも20歳は若返っています。目的が達成さ れたブラッシングを行っているからです。「肌年齢」ばかり気にする方がいま すが、「歯茎年齢」も気にしましょう。逆に20歳前後で10歳以上「歯茎年 齢が上」の方もいます。歯茎の若返りはその目的が達成したブラッシングで あれば「肌よりも簡単に若返りをはかれます!」


次に補助清掃用具です。
  各種ありますが、ぞくに「歯間ブラシ」「フロス(糸ようじ)」と言われるたぐいのものです。その名の通り、これは「補助」で す。歯ブラシで取れない部分の清掃に用いましょう。「歯間ブラシ」にはSSS~Lといったサイズが各種ございます。サイズが小さすぎれば、刷掃効率が悪いでしょうし、大きすぎれば、歯間部に入らなかったり「歯茎を傷つける」と言ったことが起こってしまいます。
歯に被せものをしていたり、ブリッジが入っている場合には、使用が必要不可欠になります。回数や、正しい使用法をしっかりと教わり目的にあったものを使用しましょう。

「ながら磨きの推奨」

これで、「使用目的、使用器具」がお分かりいただけたと思います。
  次に問題になってくるのが「ブラッシングの習慣化」です。
  よく「忙しくて磨けなかった」「磨く時間がなかった」何て言う言葉を患者さんから耳にします。果たしてそうなのでしょうか?私には患者さんの「いいわけ」に過ぎない気がしてなりません。そして、時には「歯ブラシの重要性を理解していない証拠」とも聞こえます。
「健康でありたい」とは誰もが望むことです。「磨くのは面倒だけど、歯は残しておきたい」というのは、よほど先天的に丈夫な方でない限りはほぼ無理な話なのです。健康維持は「自分で行うもの」であって、我々はその補助的な役割しかできません。「健康維持のためには、何をしたらいいのか?」ご自身で結論を出してください。自ずと結論は限られてきます。

  ちょっと話がそれましたが、風呂に入る時間も寝る時間もないとか、歯ブラシが面倒だと言う場合、良い方法があります。(ただし、上記の理論と道具選びまでは、付いてきてください。)それは「ながら磨き」です。「・・・しながら」と言う意味です。
 磨き方もおおよそ理解し、道具選びも正しく行っていれば、後は時間の問題です。ならば、「テレビを見ながら」とか「浴槽につかりながら」とか「シャワーに入りながら」(注:お風呂場での電動歯ブラシは使用不可)とか何でも工夫次第で時間を有効活用しましょう!
 「洗面台に向かって何分も磨く」と言うのが面倒な行為なのです。その拘束時間が苦痛なのです。ただし、ブラッシング理論もなく道具選びも悪いまま「ながら磨き」を行ってしまっては、将来は悲惨な口腔内になってしまう可能性が高いので、気を付けて下さい。

「自分にあったブラッシング方法」「道具選び」について、当医院では専門スタッフが担当して指導させていただきます。お気軽にご相談下さい。

長内歯科 新川診療所

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